当社と区民センターの出会いは、1年前の2022年5月に開催された「阿佐谷地域区民センターオープニングフェスティバル」の一部に当社3施設（ビーンズ、アルーク、アールリエット）も加えていただいたことにあります。
その後も少しずつ連携を深め、「2023年度は一緒にイベントを企画しよう！」と区民センター施設管理者であるオーチュー・箱根植木共同事業体の方からお声掛けしていただきました。
さらに阿佐ヶ谷のイベントごとには欠かせない、まちを面白がるチーム・阿佐ヶ谷エンジンズと、エンジンズを運営する株式会社エヌキューテンゴも参画。中学生から年配の方までまちの多様なメンバーが企画に関わり、「今回のイベントの目指す姿は“PICNIC”のようにまちを巡る楽しさ」というメンバーのアイディアから「あさがやレールサイドPICNIC」にイベントタイトルが決定しました。

イベントでは、ビーンズやアルーク、区民センター、アールリエットなどの各スポットにて全15のプログラムを催しました。
ビーンズてくてメインエントランスでは「JAZZライブ」を開催。昨年2022年10月の阿佐谷ジャズストリートの時もここで演奏していただいたサックスプレイヤーの岡村トモ子さんと、アコーディオニストの秦コータローさんが「星に願いを」や「恋のバカンス」などの名曲を大人にも子どもにも親しみやすいアレンジで演奏してくれました。
またエンジンズ企画・運営の「工作スポット」では、かざぐるまづくりが大好評！お昼には当日分の受付が終了してしまう程の人気ぶりでした。作り方の説明書とにらめっこしながら作ったかざぐるまを、高架下を歩きながら回して楽しむ子どもたちが見られました。他にも、阿佐ケ谷駅から提供していただいた“切符芯”（券売機の中にある切符のロール芯）という駅とも連携した企画ならではのアイテムを使って、自由な発想で遊ぶコーナーもあり、普段とは一味違う楽しい工作ができるプログラムとなりました。

エンジンズでは、工作スポットの他にも、区民センター屋上の公園で開催された「Go！電車テラス！」や「そらのマルシェ」、各所に設けられた「本のあるとこピクニック」を企画・運営しました。ミニトレインに乗車できる「Go！電車テラス！」は本物そっくりの切符に入鋏にゅうきょうするパフォーマンスも大人気。また、「本のあるとこピクニック」では「あそぶの本」「芝生でよみたい本」など、スポットごとに異なるテーマの本をセレクト。アールリエットでは読み聞かせが行われるなど、イベント会場各所で思わず立ち寄って本を楽しむ方が見られました。
エンジンズの呼びかけで今回初参加したイベント実行委員・zuncoさん（写真左下・中央）に感想を伺いました。
zuncoさん：当日遊びにきた方、思いやりのあるエンジンズ、初参加ながら、心地よくイベントを愉しめたのも、参加者全員が地域に寄り添い、笑顔だったからです。地域と繋がることで私自身の生活も豊かにする礎になりました。

アルークでは、かわいらしい動物の装飾が施される中、ウッドデッキテラススペースにて「ふれあい動物園」が開催。ハツカネズミやアヒル、ヤギなど、普段はなかなかふれあうことができない9種類の動物が遊びに来てくれました。中でも特に人気だったのは、もふもふとした感触で思わず撫でたくなるウサギ。ウサギの柔らかい感触や温かさを直に感じられる機会とあって、子どもたちの笑顔がたくさん見られました。動物たちのいのちを感じる経験ができ、子どもたちだけでなく親としても貴重な思い出となったのではないでしょうか。
また、JR阿佐ケ谷駅の企画・運営で区民センターでは「こども駅長制服撮影会」を開催。駅長さんの真っ白な制服（ジャケット・帽子）を着て写真撮影できる機会とあって、こちらもたくさんの子どもたちが貴重な体験を満喫したようです。

区民センターや高架下の当社3施設が会場となった今回のイベント。何より、区民センターの屋上で大人も子どももイベントを満喫してのびのびと楽しむ様子が印象的でした。
今回、杉並区立阿佐谷地域区民センターの移転1周年を記念して開催された本イベントでしたが、公共空間である区民センターの屋上や当社の高架下・広場をまちの人と一緒に考えて使ってみる、貴重な機会でもありました。今後も継続して、さまざまな使い方の可能性がある豊かな空間づくりや、心地よいくらしができる「まち（高架下）」づくりを目指していきます。


・施設名称　ビーンズ阿佐ヶ谷
・所在　　　東京都杉並区阿佐谷南3-58-1
・アクセス　JR中央・総武線　阿佐ケ谷駅直結

・施設名称　al:ku阿佐ヶ谷（アルーク阿佐ヶ谷）
・所在　　　東京都杉並区阿佐谷南2-40-1（JR高円寺駅と阿佐ヶ谷駅間の高架下）
・アクセス　JR中央・総武線　阿佐ケ谷駅から徒歩4分

・施設名称　アールリエット高円寺
・所　　在　東京都杉並区高円寺北4-2-24
・アクセス　JR中央・総武線　高円寺駅から徒歩7分

・施設名称　高架下空き倉庫
・所在　　　東京都杉並区阿佐谷南2-36
・アクセス　JR高円寺駅より徒歩6分、JR阿佐ケ谷駅より徒歩9分

取材編集/くらしづくり・まちづくり室